映画『ニューヨークの巴里夫』
コメディを観たくて選んだ『ニューヨークの巴里夫』。
抱腹絶倒系ではなく、クスッと笑えるフレンチコメディでした。
この映画、主人公グザヴィエの青春三部作(『スパニッシュアパートメント』『ロシアン・ドールズ』に次ぐ)の完結編ということですが、単品で観ても充分楽しめます。
主人公は小説家として活躍しているパリジャン、グザヴィエ。
この彼、お人好しで優柔不断、でも憎めない性格で。良い味出しています。
でも、お人好しゆえにレズビアンの友人に精子提供なんてしちゃうものだから……妻にも愛想をつかされ、二人の子供とともにニューヨークに去られてしまい……。
子供に一途な愛を注ぐグザヴィエ、いても立ってもいられず、右も左も分からぬニューヨークへ!
でも、妻にはリッチな恋人が既にいて……。
なんでそうなる、グザヴィエ!
と、ツッコミを入れたくなる場面多数ですが、まぁ、こんなこともあるのかも!?という不思議なリアリティがある物語でした。
ちなみに、この映画を観て一番衝撃だったのは、『アメリ』で一躍有名になったオドレイ・トトゥが40代の役をしていたこと。
あのキュートなアメリが40代に……。
時の流れを否応なく感じた瞬間でした。