映画 『Dior & I ディオールと私』
先週末、前から観たかったDVDを観ました。
創作魂と職人技が光るドキュメンタリー『Dior & I』
新しくDiorのデザイナーに就任したラフ・シモンズが新しいコレクションを発表するまでの8週間を追ったドキュメンタリーです。
通常は3〜4ヶ月の期間をかけて作られるコレクション。
でも今回は、たったの8週間で50種類以上もの作品を仕上げなくてはいけない。
おまけにラフ・シモンズにとってオートクチュールを手掛けるのは今回が初めて。
正に過酷なプロジェクト。
時間的なプレッシャーと歴史あるメゾンの伝統を現代風にアレンジするという使命のもと、アイデアを絞り出し、それを形にしていくプロセスは圧巻!
奮闘する彼をサポートする右腕的存在のピーター、そして高い技術力を持つ職人たち(深夜2時に帰宅し、翌朝5時には起床するという超ハードスケジュールをこなす!)とのチームワークがまた素晴らしくて胸が熱くなりました。
少々気難しいラフに代わって職人たちにお花の差し入れをしたり、コミュニケーション不足を補うピーターの働きぶりに感服。
そして作っている洋服を『ベイビー』と呼び、ありったけの愛情を注いでそれらを完成させる職人たちの姿には圧倒されました。
オートクチュールは洋服であると同時に、多くの人たちの情熱がつまった美術作品なんですね。
さて、幾多の困難と想定外の出来事を乗り越えて迎えたコレクション発表当日。
あまりの美しさと高揚感に思わずクラクラ。最高のカタルシスが得られる作品でした。
ファッションに興味がある人も、そうではない人もいろんな見方で楽しめる奥深いドキュメンタリーだと思います。
さて今日から2月。
新たな気持ちで過ごそう。